- ドライバーさんがうらやましくて仕方なかったんです。
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コンビニの物流センターで勤務していました。在庫管理とか出荷管理といった仕事ですね。つまり、いまとは反対の立場で仕事をしていたんです。納品に来てもらったり、荷物を持っていってもらったり。そういった中で、いろんなトラックドライバーさんとやり取りする機会がありました。
もう、ドライバーさんがうらやましくて仕方がなかったんです(笑)。やっぱり物流の最前線は実際に荷物を運んでいるドライバーさんだなあって思っていましたし。何よりもいろんな場所へ行っていろんな人に会えるんだろうなあ、という気持ちがありました。だから、前職ではトラックを運転する機会なんて全然ないのに、免許だけはとってチャンスをうかがっていたんですよ。
年齢的にも本当にやりたい仕事にチェンジするなら、最後のチャンスかもしれないと東京日食への転職を決めました。やっぱり未経験者に対しても間口が広いというか、飛び込みやすそうな感じがしました。面接でも正直に「ずぶの素人ですよ」って言ったら、気にしなくても大丈夫って言ってもらえて。
- やってみると難しくて楽しくて、やりがいを感じます。
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JAや契約農家さんから野菜や果物を受け取って、北陸、東北、関西へと運ぶんです。やっぱり鮮度が命ですから気をつかいますよ。効率よく商品が傷まないように積み込まないといけないし、時間に遅れないようにしないといけない。そのあたりは、先輩にも教えてもらうんですが、私の場合、1週間くらい教えてもらって後は1人でした。
慣れるまではやっぱり大変でしたね。テキパキこなしている先輩たちの仕事ぶりを横目で見て真似したりして(笑)。見ていると、みなさんそれぞれにそれぞれのやり方があるので勉強になりますね。もちろん、わからなければ、忙しい中でもみなさんちゃんと教えてくれるので、不安はありませんでした。
この仕事の魅力はやっぱりいったん走り始めたら、自分だけの空間になるってことかな。もともと、いろんなところに行ってみたいという気持ちで転職してきたので、運転しているときは本当に楽しいですね。行った先でいろんな人に会えるのも、なんだか気持ちがワクワクします。
- 有給とってトレッキングに行くのが気分転換ですね。
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車の運転はもともと好きだったんですが、さすがにトラックドライバーになると、休日のドライブは少し億劫になりました(笑)。運動不足にもなるので休日にはなるべく歩くようにしています。有給も取りやすいので少し遠出してトレッキングを楽しんだり。中学生の息子がたまに付き合ってくれますが、行く時はだいたい一人ですね。実はコンビニの物流センターで働く前は、旅行業界にいたんですよ。初めての人と会って、出会いが広がっていくという感じが好きなんでしょうね。
そう考えるとトラックドライバーという仕事は天職なのかもしれません。いま50歳で、ドライバーになって3年半ですが、辞めたいと思ったことは一度もありませんから。興味のある人にはぜひ飛び込んできてもらいたいですね。私も最初は12メートルもあるトラックを運転できるんだろうかって思ってましたからね。もちろん、いろんな失敗はあっても、実際はやってみると心配するほどじゃなかったということがほとんどです。ぜひ、一緒に頑張りましょう。